家づくりコラム(第1回)
暮らしを豊かにするキッチン
2022.01.01
キッチンを“家づくりの中心”に考える時代。
自由設計の家づくりを始める上で知っておきたい
キッチンスペースのプランニング
花博記念公園ハウジングガーデンは、大阪市内にありながら30棟もの最新モデルハウスが揃ったバリエーション豊かな住宅展示場。各社の特色を一度に比較できるので、理想の住まいづくりのヒントを見つけられるハズ。

家づくりを考える方にとってLDKの中でも最も関心が高い場所となってきたと言われるキッチン。コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増えたこともあり、「料理を作る場所」から家族や友人との「コミュニケーションを深める場所」へと、ますますその存在価値は高まっています。
レイアウトの形状や性能などアップデートを続けているキッチン。2022年、家づくりを始める方が知っておきたいキッチンスペースづくりの新しい流れをご紹介します。
思い描く暮らしに合わせたキッチンスペースを
人気インテリア雑誌の特集記事に「キッチン中心主義」というタイトルが謳われたこともあるように、キッチンは料理づくりの“作業”を行う場所から、家族や友人と楽しい時間を過ごす“居心地の良い場所”へと求められる役割が進化しています。
皆さんの暮らしの中でも、キッチンスペース周辺で過ごす時間が増えてきているのではないでしょうか。
そうした暮らしぶりの変化に合わせて、家づくりを考えるときにLDK空間をキッチン、ダイニング、リビングと分けて捉えるよりも、キッチンとリビング・ダイニングを一体化した形でプランを練っていくケースが増えています。
自由設計の注文住宅の家づくりでは自分が思い描く暮らしに合わせたキッチンスペースを作り上げていくことができます。
「夫婦一緒に、ときには子どもも交えて、家族みんなで料理の時間を楽しみたい」
「キッチンで料理をしながら子どもの勉強の様子など、しっかりみておきたい」
「友人を招いたホームパーティ。キッチンを囲んで話に興じる時間を過ごしたい」
「テレワークの間もキッチンに立っている家族の気配を感じていたい」
そういう志向の方はリビング・ダイニングに対して開かれた空間となるオープンキッチンを軸に据えて設計を進めていくことになることでしょう。
一方では、
「キッチンでは一人で料理に集中したい」
「キッチンの作業スペースはなるべく見えないようにしておきたい」
そういう方であれば、周囲を壁で囲まれたクローズドタイプの独立型キッチンが選択肢になります。
さまざまな思いに合わせて、キッチンスペースのレイアウトを考えていくのは楽しい時間になるでしょうね。
家族がどこまで調理や配膳、後片付けに共同作業として参加するかも考慮しておくべきポイントにはなりますが、“一緒に参加しやすい”キッチンスペースに設計することで、自然と共同作業が生まれるようにもなります。
キッチンが暮らしの中心となる「対面型キッチン」

キッチンに立ちながらも家族の様子が目に入る対面型のオープンキッチンは、LDKを一体化した空間としてプランニングできる人気のスタイル。料理をしているときも洗い物をしているときも、視線の先に“家の中で一番目にしたい光景”が映ってほしいものですよね。
オープンキッチンの基本的なレイアウトにはさまざまなスタイルがあります。代表的なものをご紹介しておくと──。


他にも、L字型やコの字型のキッチンのように、作業スペースを広く取りながら動線を短くできて、多彩な使い方ができるキッチンの配列もあります。


家族でキッチンを囲んだ暮らしのスタイルを思い描く方にとっては、「ペニンシュラ型」と「アイランド型」も選択肢から外せないですね。


キッチンの一部が壁から半島(ペニンシュラ)のように突き出している「ペニンシュラ型」、キッチンが壁から離れた場所に配置されて回遊性の高い「アイランド型」。開放感があってデザイン性も高く、家族でキッチンに立って料理を楽しむには最適なタイプになります。
キッチンカウンターはフルフラットにした方が開放感があって、家族との一体感も得やすくなりますが、もし来客から手元が丸見えになるのは避けたいと思うのであれば、キッチンカウンターのダイニング側に15cm程度の高さの立ち上がりを設けておくという方法もあります。
空間全体のテイストと調和したデザインがキッチンを際立たせる

家づくりの中でキッチンへの意識が高まる中で、キッチンスペースは家族の様子などを見ながら作業する場所であると同時に、リビングなどから“眺めていても素敵な場所”であることも求められています。キッチンを含んだ家の中の風景というのは日々の生活の中で自然と目に入るもの。天板や扉の質感・色合いや収納スペースの配置に加えて、キッチンの天井や壁のデザインなども部屋の空間全体との調和を意識して、インテリアの一部としてコーディネートしていく必要があります。


また、最近ではオープンキッチンにダイニングテーブルをフラットにつなげた一体型のデザインも人気です。存在感たっぷりで、まさに空間の主役になります。キッチンからダイニングテーブルへの動線もスムーズで、配膳や後片付けの手間がかからないのも魅力ですね。

室内空間と調和したキッチンスペースを考えるヒントを得るには、デザインされたLDK空間を実際に見てみるのが一番です。ハウスメーカー26社、全30棟のモデルハウスが揃った「花博記念公園ハウジングガーデン」にはさまざまなスタイルのキッチンが勢揃い。どのようなキッチンのスタイルが自分たちの暮らしに合っているか、モデルハウスを回っているうちにイメージが膨らんでくるはずです。現地には住まいづくりのプロが常駐していますので、気になるキッチンスペースが見つかったら設計のポイントなど色々とたずねてみるのもおすすめです。