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設計図面のツボをご紹介

設計図面には、大きく分けて「基本設計図」と「実施設計図」があります。工事用の「実施設計図」を必ず入手して、着工前に“基礎”からしっかりチェックしましょう。

「実施設計図」を入手して、現場でチェックしよう

まずは、工事用の「実施設計図」を入手しよう

設計図面は大きく分けて「基本設計図」と「実施設計図」があります。
「基本設計図」は主に意匠図が多く、平面図、断面図、立面図といった図面です。
「実施設計図」は構造図面、設備図面等を含めた図面で、基本設計に基づいた詳しい図面で、実際に工事する際に必要な設計図面です。

ここで、重要なのは、現場でチェックする為には、「基礎伏図(きそぶせず)」、「床伏図(ゆかぶせず)」などの実施設計図が必要だということです。建築主には、この工事用の「実施設計図」まで渡されない場合もよくあります。

基礎配筋の被り厚をチェックしよう

現場作業として行われる基礎配筋工事の良し悪しが、建物の耐久性に大きく影響します。基礎配筋の問題で一番多いのが、鉄筋を覆うコンクリートの厚み=「かぶり厚」が充分でない場合です。

建築基準法では、かぶり厚を「基礎の立ち上がりは4センチ、その他の土に接する部分は6センチ」と定めています。本来コンクリートはアルカリ性ですが、年月をかけ大気中の炭酸ガスの影響で中性化していきます。コンクリートの中性化は、鉄筋を錆びやすくし、錆びた鉄筋が膨張してコンクリートを破壊してしまう恐れがあります。鉄筋への影響を遅らせるためにも、かぶり厚の基準値は確保する必要があるのです。現場で、基礎配筋が張り巡らされた段階で、メジャーで実際にかぶり厚を測ってみましょう。かぶり厚が足りないところが見つかれば、すぐに業者に修正を指示しましょう。

ただ、素人にはなかなかチェックが難しいことも確かなので、住宅瑕疵担保責任保険の利用をお勧めします。

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